今回はポストハードコアに絞り、10年という節目を迎える楽曲を集めてみました。
各バンドの簡単な紹介も合わせて書いていくので、読みながら聴いてみると楽しいかも。
かなりボリュームたっぷりなので、是非“お家時間”で音楽に浸ってみてください。
Confide
2004年カリフォルニアで結成されたポストハードコアバンド。初期のデモ音源はデスコアに近いサウンドを打ち鳴らしていた。
1stアルバムでUnderoathらの影響下にあるダークなポストハードコアを提示したが、本作『Recover』において一気にモダンなスタイルへと変貌した。
フェアウェルツアーでは来日も果たしており、実は密かに再結成を果たして2013年にもアルバムをリリースしている。
Dream on Dreamer
オーストラリア出身のポストハードコアバンド。浮遊感のあるシンセサウンドと激情的なスクリーム、クリーンの対比が素晴らしく高評価を得た。
2020年解散が決定し、現在ラストアルバムをリリースしたばかり。
Jamie’s Elsewhere
2005年カリフォルニア出身のポストハードコアバンド。
本楽曲は2枚目のアルバムに収録。アルバム毎にボーカルが全て異なるが、本作を担当していたのは現Of Mice And MenのフロントマンAaron Pauley。
彼はこのバンドを去った後にOf Mice & Menに加入、サポートメンバーとしてツアーを帯同していたが、正式なメンバーとなった後、Austinの後釜としてフロントマンを務めるまでになった。
Woe is Me
2009年、ジョージア出身のポストハードコアバンド。Issuesでお馴染みTyler CarterとMichael Bohnのコンビはこのバンドから。
ちなみにドラマーはOf Machinesというバンドの創設者であり、Woe is Meも彼によってメンバーが集められた。
For All Those Sleeping
ミネソタ出身のポストハードコアバンド、3枚のアルバムを残して解散済み。2010年代のポストハードコアを象徴とするバンド。
適度にデジタライズされた楽曲とどキャッチーなサビメロは思わず歌ってしまいたくなるほどキャッチー。
打って変わってMike Champaのスクリームはモンスターのような咆哮。ライブ時もほとんど変わらないクオリティーで再現しているので化け物。
なおこの曲のMVは、草原で一発撮りしただけの簡素なものだったが、後に再編集された。
The Word Alive
元々Escape the FateのCraig Mabbitのサイドプロジェクトとして発足したが、デモの段階であっけなくCraigは脱退。現在はTylerが担当。
初期は激しいメタルコア路線だったが、作を追う毎にマイルドに。
Secret & Whisper
カナダ産メタリックスクリーモバンド。とはいえスクリームは無い。
Saosinの後釜としての触れ込みが強かった印象だが、確かにボーカルの伸びやかなメロディーは妙にキャッチーでエモーショナル。耳に残る曲が多く、当時はリピートしまくっていた。
Alesana
スクリーモバンドとして大きく注目を集めたバンドの傑作3rdアルバムから。
ボーカルが作成した短編小説をもとに本作は制作されている。
ドナルドダックのようなギャーギャーボイスとクリーンの掛け合い、若干軽めでメタリックなギターサウンドが特徴。作品の完成度で言えば本作が1番好き。
We Came As Romans
こちらも2010年代を代表するポストハードコアバンド。
シアトリカルなオーケストレーションのアレンジ、クリーンとスクリームはそれぞれ専任体制で上手いこと調和している。
個人的にポストハードコア界隈では一番好きなツイン体制だったかも。Kyleが亡くなってしまったのは本当に残念でならない。
Like Moths To Flames
Emarosa、Agracefulでの活動後に結成したChris Roetter率いるメタルコアバンド。
最新作『Dark Divine』はオルタナポストハードコア路線に舵を切ったが、初期の作品はブルータルなメタルコア。
甲高いハイピッチは封印気味でタフなグロウルで攻める。
Ten After Two
ザ・典型的ポストハードコアながら時折ハッとさせられるメロディーが魅力のバンド。
デビューアルバム1枚であっさり解散しましたがポストハードコア好きは抑えておいてよいかも。RISE全盛期ですね。
Outline in Color
オクラホマ出身ポストハードコア。デビューEPのメロディーが本当に好みで、極悪なスクリームとの対比が美しい。以降クリーンボーカルが変わりますが、昨年リリースしたアルバムから初代ボーカルが復帰。
ファンにとっては激エモな展開でしょう。
The Plot in You
今や独自のポストハードコア路線を突っ走るThe Plot in Youも初期はデスコアばりにバイオレンスな音。
爆発的に人気を伸ばしているバンドだが、Landon Tewsersが、Before Their Eyesのメンバーだったことは意外に知られてない。
The Devil Wears Prada
説明不要、スクリーモやポストハードコアのスタンダードスタイルを作り上げた伝説的バンド。
売れ線にいくどころか過去最高にブルータルな作風に仕上げてきたこのEPは絶大な反響で迎え入れられた。
たまに出すEPがやけに完成度高いのが面白い。
Attack Attack!
Austine脱退後、キーボードのCaleb Shomo(現Beartooth)がフロントマンになって2ndアルバムをリリース。
このバンドは明らかにCalebが重要なファクターになっていた。
彼はなんでも出来ちゃう上に極上のメロディーメイカー。
Casino Madrid
これは2010年らしいエレクトロコアバンドのEPから。
とにかくチャラいのなんのって。勢いと電子音で押し切る感じだけどボーカルのテンションの高さは好き。
This Romantic Tragedy
個人的にエレクトロ系スクリーモの中でも傑作に入ると思ってるThis Romantic Tragedyの1st。電子音の装飾はあるけど地味にツインギターがアグレシッブなプレイを見せます。
クリーンとスクリームの掛け合い、ドラマチックなアルバム展開に惚れてリピートしまくってた。
A Bullet For Pretty Boy
こちらはシンセを用いているものの、シアトリカルなアレンジなのでチャラさは皆無。
何より叩きまくりの爆裂ドラミングとブルータルなスクリーム、煽情力の高いクリーンは心の琴線に触れてくる。このアルバムも個人的には傑作だと思っています。
現在ボーカルはNothing Leftのフロントマンを務めています。
Us From Outside
現在はChasing Safetyに改名して今も活動を続けている。
Zestone Recordsの大プッシュでこのバンドもかなり聞いていた。改名後はオーセンティックなポストハードコア路線でかなり硬派に。
In Fear And Faith
シアトリカルポストハードコアの代名詞と言えるこのバンド。このバンドもクリーンとスクリームの掛け合いが魅力。
個人的にはWe Came As Romansに匹敵するクオリティーを誇っていると思う。
Scarett O’hara
RISE Recordsらしいちょっとチャラめのスクリーモ。このアルバムだけで解散するが、地味にカムバックを果たして1枚アルバムをリリース。
当時と全く変わらないサウンドに思わず笑った。
上記の動画はトップページからまとめてプレイリストとして視聴出来ます!
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