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【REVIEW】 Glass Cloud / The Royal Thousand (2012)

METALCORE

01. White Flag
02. If He Dies, He Dies
03. Falling In Style
04. Ivy & Wine
05. Prelude For A Ghost
06. All Along
07. She Is Well And Nothing Can Be Ill
08. Counting Sheep
09. Memorandum
10. From May To Now

バージニア出身メタルコア〜ポストハードコアバンドのデビュー作、2012Equal Vision Recordsリリース。

Sky Eats AirplaneのボーカリストJerry Roush、現EMMUREで活躍する8弦ギタリストJoshua Travisらを中心に結成。

彼らはこのアルバムの他にEP1枚のリリースで敢えなく解散となってしまったものの、実はデビューアルバムは国内盤化もされるなど、かなり期待の存在として話題になっていたバンドでした。

ギタリストJoshua TravisTony Danza Tapdance Extravaganzaなどの活動でシーンでは周知の存在でしたし、Jerry RoushSky Eats Airplaneでの活動に加えて、Of Mice & Menのサポートにも出演するなど人気がありました。実はAmerican Meの来日公演にも彼はサポートとして出演しています。

音楽性としては、2010年以降一気に隆盛を見せたプログレッシブメタルコア〜Djent要素を軸にしつつ、Joshuaの超絶テクニカルプレイに合わせてJerryがけたたましく咆哮、時折歌メロを挟み込んでいくスタイルです。

Jerryのボーカルは決して多彩なスキルを持ち合わせているわけではありませんが、音源に関して言えば、彼のスクリームは独特の煽情力があり、メロディーもフックがあります。

テクニカルでプログレッシブなメタルコアを軸にしながら、ポストハードコア的なアプローチを上手く消化出来ている本作はもう少し評価されても良かったような気がします。

とはいえ2012年は名だたるプログレッシブメタルコア勢が凌ぎを削る時期でもあったので、その中では若干埋もれ気味だったのも否めません。

Glass Cloud "White Flag" (Lyric Video)

リードトラック「White Flag」はチルいイントロメロディーとエモい歌唱から幕を開け、Joshaの超絶テクニックも幾分か控えめ、、かと思ったらしっかり後半で暴れてくれます。

Glass Cloud "If He Dies, He Dies" (Official Music Video)

MV化している「If He Dies, He Dies」はクリーンとスクリームの掛け合いからスピード感溢れる重低音サウンドと浮遊感のあるアレンジを織り交ぜ、間を縫うように細かいドラムアレンジが光るキラーチューン。

焦燥感に駆られる鈍重なグルーヴが押し寄せるパートがたまらなくかっこいいです。

Falling In Style

ドラムソロからうねるようなベースラインが特徴的な「Falling in Style」もかなり面白い構成。

Glass Cloud "Ivy & Wine" (Live Video)

そしてもろにDjentなグルーヴで押し切るブルータルソング「Ivy & Wine」へ。ここまでの流れが素晴らしいです。

ほぼインストな曲を挟んでからアルバム後半「All Along」へ。このへんからかなり実験的なトラックが増えてきます。

テクニカルなギターワークとヤケクソ気味の咆哮でぶいぶい言わせてます。

Glass Cloud "She Is Well And Nothing Can Be Ill" Live Performance Video

クワイアと共に超絶テクニカルギターがバックで鳴り続ける「She is Well and Nothing Can Be 」も中々面白い曲。不協和音と変速ブレイクダウンで個性を出します。

Memorandum

本作中最も不思議なトラック「Memorandum」はベースラインとドラムアレンジでミニマルに進行、そこからつんのめるグルーヴで少しずつテンションを上げていきます。中盤から何かが吹っ切れたようにテクニカルパートが全開になる感じが素敵。

アルバム全体を通してクオリティーは高かったと思います。

レーベルカラーがいまいち合っていなかったことと、もう少しこのバンドを突き詰めて制作活動して欲しかったなぁと解散してから思います。

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