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【REVIEW】 Four Year Strong / Brain Pain (2020)

PUNK

2001年に結成されたマサチューセッツ州出身のポップパンクバンド、Four Year Strong6枚目のフルアルバム。Pure Noise Recordsへ移籍してリリースされたセルフタイトルアルバムから早くも5年が経過。2017年には編集盤『Some Of You Will Like This // Some Of You Won’t』のリリースもはさんだが、トレンドの移り変わりが激しいポップパンクシーンにおいて、5年というのは非常に長く、ファンの本作への期待は相当のものがあっただろう。

イージーコアという言葉ももはや死滅し、The Story So Far以降のメロディックポップパンクも第4世代くらいまで来ただろうか。そんな彼らが夢中になったFour Year Strongがあの頃のヘヴィさとキャッチーさをアップデートしたのが本作『Brain Pain』といっていいだろう。

A Day To Rememberらの登場の頃からFour Year Strongを聴いてきたリスナーであれば、あの頃感じた『In Some Way, Shape, Or Form』の少しの違和感をなんとなく覚えているかもしれない。とびっきりキャッチーでヘヴィだった『Enemy of the World』から一転、ロック、それこそグランジといえるようなスタイルを飲み込んだ新しいサウンドはこれまでのFour Year Strongからはるかに大人びた仕上がりだったように思う。本作『Brain Pain』にもそんな大人びたFour Year Strongサウンドがベースになっているが、大人びているという印象より、大人にしか出せない大人の魅力にアップデートされているように思う。絶妙なニュアンスの違いではあるが、Four Year Strongのキャリアから滲み出てくるジャンルでは形容できないオリジナルのスタイルの中で自由にロックしているという感じ。

Four Year Strong "It's Cool" Official Music Video

オープニングトラックの「It’s Cool」は、ロックアルバムの幕開けに相応しいダイナミックなコーラスワークとシンプルなギターサウンドによって奏でられ始め、リスナーの期待をぐっと高めていく。きめ細やかなポップなヘヴィリフのザクザクとした刻みに、AlanDanのボーカルが絡み合っていく。僕らが大好きなFour Year Strongそのものがここにある。

Four Year Strong "Talking Myself in Circles" Official Music Video
Four Year Strong "Learn To Love The Lie" Official Music Video

MVにもなっている「Talking Myself in Circles」や「Learn to Love the Lie」など、ミディアムテンポの楽曲が大半を占めている。アップテンポだと詰め込む事が出来ないFour Year Strongの個性的なメロディラインがあるし、キックの音ひとつとっても非常に全体のリズムのバランスが考えられていて、変わらぬダンサブルさがある。

Four Year Strong "Brain Pain"

6曲目に収録されているアルバムタイトルトラックの「Brain Pain」は、ゴリゴリとしたメタリックなリフがハンマーのように振り下ろされるようなイントロから、『Enemy of the World』を彷彿とさせるFour Year Strongらしいメロディとコーラスワークがカラフルに絡み合いながら疾走。複雑にテンポチェンジしながら展開されていく中にも、ゴージャスなボーカルハーモニーが素晴らしく、聴き惚れてしまう。

アルバム後半にも個性的な楽曲群が名を連ねており、ボリューム満点というか、5年待っただけある満足感が得られる事は間違いないだろう。ポップパンクシーンの王者として君臨する彼らの自由な挑戦が詰まった、2020年を代表するロックアルバムをじっくり聴いてみてほしい。余談ではあるが、Hi-Standardのベース/ボーカル、難波章浩さんもFour Year Strongのファンで、影響を受けていると公言しています。世界中のあちこちにFour Year Strongの影響あり!

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