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UK出身のプログレッシブメタルコアバンドOceans Ate Alaskaがツアーキャンセル

COLUMN

来日経験もあるプログレッシブメタルコアバンド。

今回は彼らについて深く掘り下げて書いていこうと思います。

バンドはつい先日こんなアナウンスを行いました。

Born Of Osirisのヨーロッパツアーに参戦予定だったのですが、急遽キャンセル。

突然のアナウンスに、SNSでは解散説なども浮上していますが、

バンドは新作を引っ提げて戻ってくると宣言していますし、あれこれと憶測はせずに待つことしか出来ないでしょう。

Oceans Ate Alaska

バンドは2010年に、スクールメイトだったJames Harrison(Ex-Vocal)、James ‘Jibs’ Kennedy(Gt.)Josh Salthouse(Ex-Gt.), Alex Hurdley(Ex-Bass)、Chris Turner(Dr.)で結成。

同年にシングル「Taming Lions」と「Clocks」をリリース。

Oceans Ate Alaska – Taming Lions [Debut Single]
Oceans Ate Alaska – "Clocks" – Official Video

約2年の製作期間を経てデビューEP『Into The Deep』を完成させます。

後にDensity Recordsからフィジカル化されたこの作品は、

初期の楽曲である「Taming Lions」「Clocks」「No Strings」とアコースティック曲の計10曲を収録。

実質彼らの初期衝動を全てぶちこんだ決定盤になっている為、見つけたら即購入をオススメ。

初期の彼らの音楽性は、当時の私からすると“少しブルータルなポストハードコア”くらいの感覚で聴いていたと思います。

線の細いクリーンボーカルは明らかにポストハードコア的でしたし、

この時期はシーン全体の重低音化が進んでおり、そこまで違和感は感じていませんでした。

今こうして聴き返せば、アコースティックなフレーズや細かいドラムアレンジや転調を繰り返すプログレッシブ性など、奇想天外な発想は既にこの時点から片鱗は見せていたんですね。

このリリースをきっかけにバンドはFearless Recordsとの契約を勝ち取ります。

メンバーはこの時期かなり流動的で、この段階でやっとベーシストはMike Stanton、リードギターにAdam Zytkiewiczが収まっています。

一時の製作期間を経て、先行シングルとして「Blood Brothers」の公開と共にデビューアルバムのリリースも告知。

Oceans Ate Alaska – Blood Brothers (Lyric Video)

前作EPにあったような叙情的なリフワークを軸としながらも、

変則ブレイクダウンで個性を見せつつサウンドはさらに重くなりました。

何より前作からのレベルアップが凄まじく、Chris Turnerのマシンの如し正確無比なドラミング、

負けじとピロピロと弾きまくるギター、ハイピッチの咆哮はデスコアにも接近するほどブルータルな仕上がり。

バンドのリズムブレインChis Turnerがおかずを作りまくって負けじと弦楽器がついてきたのか、

あるいは偶発的な産物なのかは分かりませんが、このアルバムはマスコアやカオティックハードコアに接近するほどに複雑怪奇でバラエティーに富んだ作風に仕上がりました。

Oceans Ate Alaska – High Horse (Official Music Video)

個人的にお気に入りなのは3曲目「High Horse」で、不協和音でを7ギュンギュン唸らせてから怒涛のブラスト、雪崩れ込むように意味不明なカオスを閉じ込めた名曲。

激しく進行するのかと思えば突如訪れるカタルシス。変態じゃないですか。

Performance Spotlight: Chris Turner – "High Horse"

そんな曲のドラムプレイスルーがこちら。

もはや人間の域を超えています。マシン以外の何者でもない。

とにかく正確無比に複雑なドラミングを完璧にこなします。

彼のドラミングは間違いなくこのバンドにとっての重要なファクターになっています。

このアルバムをリリース後、長らくボーカルを務めたJamesが脱退を表明するも、

後任にJake Noakesを迎えて新作の制作に着手。

そしてバンドは2017年に『Hikari』と題されたアルバムをリリース。

Oceans Ate Alaska – Hansha (Official Music Video)
Oceans Ate Alaska – Covert (Official Live Video)

日本文化への傾倒を見せる不思議なアレンジを施しながら、新ボーカルJakeもお披露目。

ハイピッチのブチ切れ感はJamesに譲るとしても、クリーンパートは彼の方が柔軟に歌えることで、楽曲の幅は大きく広がりました。

デビューから着実なレベルアップを見せつつ、

それぞれの要素が一層洗練されて組み込まれていくことで、このバンドのカテゴライズがかなり難しくなりました。

歌メロは思いっきりポストハードコアのソレなのですが、それ以外がマスコアやカオティックハードコアに接近するぐらいテクニカル。

作中シンプルに仕上がっているのは「Covert」やラストの「Escapist」ぐらいでしょうか。

ポストハードコアでもメタルコアでもマスコアでも無いような、“得体の知れない音像”を楽しめる不思議なバンドです。

彼らのWe are back!!!というアナウンスを待ちましょう。

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