テキサス出身メタルコアバンド8年振り、通算4枚目のフルアルバム。
Wovenwarでの活動もあり、暫く音沙汰の無かった彼らですが、As I Lay Dying復活に伴ってこちらを再始動させたようですね。
WovenwarやAs I Lay Dyingのことを考えると、メロディックなスタイルを想像させられますが、Oh Sleeperは初期からカオティックな要素が強いです。
ソリッドなギタープレイに絡みつくスクリーム、時折キャッチーな歌メロを挟み込み、様々なジャンルからの影響を感じさせる先の読めない展開を盛り込んだスタイル。
2013年にファウンディングを募って制作されたEP『Titan』のモチーフに描かれていたサソリが今回もアルバムアートワークに登場。
人の口から這いずり出るようなバイオレンスな描写のジャケットは初見こそびっくりするのですが、ファンならニヤリとさせられる復活のメッセージが込められていますね。
8年振りとあってどんなスタイルで来るのかかなり気になっていましたが、結論から言って更にカオティック要素を全面に押し出してきました。
誰にも媚びること無く独自路線を突き進んでます。
彼らはカオティックメタルコアらしからぬ爽やかなメロディーラインを扱える珍しいバンドだと思うのですが、安易にメロディアスな路線にいかないのは実に彼ららしいです。
それでもメロディメイカーとしての才能は素晴らしく、時折ハッとさせられる美しい歌唱を織り交ぜてドラマチックに展開していく曲が多いです。
聞き辛いけど聴き入ってしまうという矛盾した魅力をとことん詰め込んだ作品。
後期のDevil Wears PradaやNorma Jean等のバンドが好きな人には是非聴いてほしい作品です。
Track List
01. Let It Wave
02. Decimation & Burial
03. Fissure
04. Of Bane & Disease
05. Two Ships
06. The Island
07. Mutinous
08. Pulse Over Throne
09. Oxygen
10. The Summit
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