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【REVIEW】 The Bled / Pass the Flask (Reis)(2007)

POST HARDCORE

アリゾナ出身ポストハードコアバンド。

2001年から2012年まで活動し、10年間で4枚のフルアルバムと2枚のEPをリリースしました。

シーンの変遷とともに徐々に音楽性を変えていった彼らですが、初期は90年代ポストハードコアやマスコアの影響下にあるカオティックな音像が特徴でした。

特に今回紹介する彼らのデビューアルバム『Pass the Flask』は彼らの初期衝動をそのままパッケージングしたようなヒリヒリとした感触が魅力です。

購入する際に気を付けてほしいのがジャケットの色。

オリジナル盤

上記が元来2003年にリリースされたものですが、2007年に初期音源を収録した再発盤がVAGRANTからリリースされており、こちらは初期音源を11曲追加収録した合計21曲70分超えのランタイムを誇る有難い音源なので、購入を考えている人は本記事掲載の“白いジャケット”を探しましょう。

00年代以降のスクリーモムーブメントを語る上では外せないバンドの1つである彼らですが、その音楽性は90年代エモやポストハードコア、カオティックハードコアへのリスペクトを感じさせられる部分が多く、混沌とした焦燥感が魅力のバンドです。

しかし、90年代の激情系バンドに象徴される歪みの少ないクリーントーンのギターやアルペジオはあまりなく、メタルに接近したリフワークが多いのも彼らの特徴の一つで、ルーツとして挙げられているRefusedやCave In、Dillinger Escape Planらの音楽性をバランス良く落としこんだ印象です。

リードトラック「Red Wedding」を聴いても分かる通り、シンプルなブレイクダウン等も導入しているので聴き辛さも少なく、非常にバランスの取れた作品だと思います。

Red Wedding

9曲目「We Are Industry」のカオティックな音像から雪崩れ込むように突入する「Nothing We Say Leaves This Room」の流れも素晴らしく、彼らの以降の活躍も頷けるデビューアルバムに仕上がっています。

We Are the Industry
Nothing We Say Leaves This Room

そして彼らのお蔵入り寸前だったレアトラック達を存分に詰め込んで再発してくれたVAGRANTには感謝しかありません。

CDの収録限界が75分ということを考えると本当に詰め込んでくれたという感じですね。

Anvil Pinata

 

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