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【COLUMN】ストリーミング時代だからこそ薦めたいコレクターディグの世界

COLUMN

Spotifyに乗り換えてようやっと3ヶ月経ちました。

以前はApple Musicをメインに使っていましたが、プレイリストの豊富さであったり、インターフェースが好みだったSpotifyに落ち着きました。

夢中になって作業をしていると、気付くと他のアーティストの曲が流れていることがあるんですが、Spotifyは関連アーティストの紐付けが巧みで、結構ナイスな選曲をしてくれることに驚いたり。

そんなこんなでかなりSpotifyにお世話になっています。

ストリーミングサービスの台頭

ここ数年で、音楽の視聴スタイルは一気にストリーミングへと移行しました。

巷では何かと話題になる某Music FMなどの違法ダウンロードも横行していますが、取り締まりもいたちごっこの状態。

違法ダウンロードを推奨しているわけではないですし、権利は守られて然るべきですが、

急速に変わっていく環境の中で、アーティストが正しい形でマネタイズをするのがどんどん難しくなっているこの現状は、なんだか悲しいですね。

以前、UK出身のメタルコアバンドWhile She Sleepsがこんなツイートをして話題になりました。

Tシャツ1枚から出る利益は、Spotifyにおける5000回再生に相当する。

2019年現在、世界の76%の音楽視聴がデジタルやフィジカルの購入ではなくストリーミングサービスによるものだ。

バンドを直接的にサポートする方法はマーチャンダイズを買うことだ。

“サブスクリプションサービスの還元率がいかに低いか”ということへの問題提起の側面もあると思いますが、ここまで知名度の高いアーティストが声を上げるほど、今の音楽業界は苦しい状態になっています。

筆者も極力行ったライブではグッズの購入をするようにしていますが、来日しないアーティストとなれば、海外発送というだけでどんどん出費が嵩むので限界ももちろんあります。

かたやこれが高校生や中学生、ティーンエイジャーには中々手が出しづらいと思います。

Tシャツ2500円、発送に2000円。

これだけで牛丼15回は食えるぞ。

そりゃあ買えないわ。

どうしてもやめられないCDコレクト

そんな中、筆者が十数年どうしてもやめられないのがCDコレクト。

アンダーグラウンドな音楽に目覚めたのが大体小学校高学年だったと思います。

スクリーモバンドUnderoathの2ndアルバム『They are Only Chasing Safety』の国内盤が売ってたんですね。

当時は、

スクリームをしている音楽なんておじさんの聴くヘヴィーメタルだ!

くらいに思っていたのですが、妙に目を引くアートワークに惹かれて視聴。

They’re Only Chasing Safety

その時に全てがぶっ飛ぶような感覚がしたのを今でも覚えてます。

ボーカリストSpencerの感情をぶちまけるスクリーム、光が差し込むようにAaronのエモーショナルなメロディーが差し込む絶妙なバランス感覚。

今まで聴いていたものより明らかに聴きづらいにも関わらず、

これは買わなきゃいけない

と謎の義務感に襲われ、早くも厨二病を患っていた私はレッチリのCDを諦めてこれを買いました。

メンバーもまだ二十歳そこそこの若い人たちだったのも幸いしたのかもしれません。

買ったからには思う存分聴いてやるぞと、そりゃあもう何度も何度もリピートしました。

こどもの私にはちっとも英語も分からん、なんかやべえことやってる奴らにあやかりたい思いだけで聴き続けました。

国も文化も違うアーティストの作る歌詞は、対訳がついていてもいまいちピンとは来てなかったと思います。

ですがこの頃から、CDで音楽を聴くことに熱意を注ぐようになっていきました。

そしてコレクターディグの熱意は彼らの再発盤のリリースでより明確になりました。

ライブ映像やメイキングを収録したDVDを付属、ボーナストラックを4曲追加収録したデラックス盤のリリースを知った私は、即座に買うことを決めました。

既に彼らの生粋のファンになっていた私は、どうしてもそのDVDが欲しかった。

そしてまんまと同じ作品を2枚買わされるハメになったわけですが・・・。

Youtubeが正式にローンチしたのは2005年12月、この作品のリリースが2005年。

一家に1台PCがあれば御の字の時代に、割と気軽に視聴出来るDVD形式の映像を見れることが嬉しくて仕方なかったわけです。

特に日本と違い、海外ではもっぱらCDに対する“定価”という概念が無いことが多い為、競争も激しく値段自体かなり安くなっていました。

当時こどもだった私にも“手が届く嬉しさ”みたいなものを感じていたのかもしれません。

日本のCDと言えば、アルバム形式なら3000円、そこに初回限定DVD等の特典が付けば4000〜5000円は当たり前。

なのに輸入盤だと1500円からアルバムに手が届く。

そんな経緯もあって、音楽を聴くということに対して“手に取る楽しさと一緒に”という感覚を刷り込まれていきました。

特典の豊富さに病み付きになる

急速な音楽のデータ化に伴い、SpotifyやApple Musicが世間に浸透する以前も、度々違法ダウンロードやCDやレコードの売り上げ低迷については散々議論がされていました。

その分、新たなアーティストが気軽に音源をシェア出来るMyspaceの登場、Youtubeへの配信で世界的に人気を伸ばすバンドなど、入れ替わる時代と向き合って成果を出してきたアーティスト達も沢山います。

そんな中、レコード会社は様々な方法で売上を維持する方法を模索していました。

アートブックを付けてみたり、ライブをまるっと収録したDVDを付けたり、デラックス盤なるものをリリースしたりと、同じ作品でも収録曲に差があったり特典が違ったりしていました。

そして厄介なのは日本盤。

輸入盤より値が張りますが、限定ボーナストラックが付いていたり、ライターさんの解説を手に取りながら音楽に耽ける体験も捨てがたい魅力。

レコード会社の奮闘が苦しくも私のコレクター熱を加速させる一つの要因になっていました。

保存性の高さで言えばレコードやCDは1つの完成形

海外で俄かに盛り上がりを見せているレコードリバイバルは、この保存性の高さと所有欲を満たす重量感にあると思います。

もちろんレコードとCDではアナログかデジタルかという点で明確な違いがありますが、残念なことにそれを聴き分けられるほど耳が肥えていなかったですし、私がコレクションを始めた頃は既にレコードの再生環境が無かった為、コレクターとして一つ諦めていた部分でもあります。

現在でも、アーティストによってはレコードに力を入れてリリースする方も多く、元来のモノトーンなものだけでなく、色彩豊かなカラーヴァイナルを限定リリースするなど、一定のコレクターのニーズを満たしてくれるパターンも少なからず残っています。

ちなみにCDの耐久年数には諸説あって、

30年~100年程度とかなり開きがあるので、実際のところある日突然集めたCD達が聴けなくなるかも、、、なんて不安もあったりしますが、今のところ20年以上前のものでも問題なく聴けています。

買って聴き込むことで生まれるスルメ盤の魅力

CDやレコードを買って聴くというスタイルの1つの魅力として、新たな音楽に対して否応無しに受け入れて聴き込む姿勢を作れることがあると思います。

特にアンダーグラウンドな音楽は、一聴しただけでは良さや魅力といったものに自分の感覚をリンクさせることが難しく、簡単に切り捨ててしまうこともしばしばあります。

その日の気分や今までの趣味や嗜好に沿ってのみ音楽を聴けば良いわけで、その瞬間に気に入らなければ、アーティスト達の生み出す作品を一瞬で通り過ぎていくことになります。

リスナーにこれだけの利便性が与えられた環境であるにも関わらず、新たな出会いや発見は自らが掴み取りに行かなければならないのが現状だと思います。

そんな時にCDやレコードの出番です。

自分の身銭を切って買った以上、しっかりと聴き込んでみようという姿勢を作りやすいのがフィジカルの魅力です。

そして何周か回している内に気付いてくるのです。

“アレ、このバンドかっこよくない?”

そんなアハ体験を提供してくれる1つのツールとしてフィジカルが機能してきます。

ようこそコレクターの世界へ

もちろん新品で買った方がアーティストへの還元という点では理想なのかもしれませんが、個人的には最初は中古でもなんでも良いと思います。

今の時代、SpotifyやApple Musicが無くてもバンドの多くはYoutubeへ動画や音源を上げていますし、買うか買わないかの選択の自由は全てはリスナーにあります。

まずは気になるアーティストを1枚買ってみるのもありです。

それを聴き込んでいくうちに、今後の彼らの動向が、新しい作品がどんどん気になってくる瞬間が必ず訪れます。

そしてそのアーティストが好きになったら、サポート出来る方法を考えれば良いと思います。

ライブに足を運ぶきっかけを与えてくれるかもしれません。

めちゃんこお洒落なマーチを出してくれるかもしれません。

もしかしたら来日した時に、自分の買った音源にサインしてくれるかもしれません。

そんな風に、新しい音楽との出会いを紡いでくれるのがフィジカルの素敵な魅力。

今日からあなたもディガーです。

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