スポンサーリンク

【REVIEW】 Famous Last Words / Arizona (2019)

POST HARDCORE

ミシガン出身ポストハードコアバンドの新作。

前作『Incubus』から約3年経ちましたが、本作はEPでのリリース。

オリジナルメンバーでドラムを担当していたCraig Simonsが脱退し、結成時のメンバーはボーカルJeremyだけになってしまいました。

デビューEP『Pick Your Poison』でピコリーモ好きにドンピシャのフレッシュなサウンドを提供し、1stと2ndは壮大なコンセプト作、そしてシアトリカルな要素をふんだんに用いたポストハードコアサウンドで確かな成長を見せました。

10年代ポストハードコアの作品の中でも、この2枚の完成度はとにかく高いと思います。

古巣Invogue Recordsを離れ、AlesanaのShawnが運営するRevival Recordingsへと移籍、3rdアルバム『Incubus』をリリースしますが、フィジカルでのプレスも少なく、いまいちスケールアップを図れなかった感じもありました。

If I Were YouやOutline in Colorなど、シアトリカルな要素を用いたドラマチックなスクリーモサウンドを奏でるバンドもまだまだ頑張ってはいるのですが、現行のトレンドの入れ替わりが激しいので難しい部分だと思います。

前作が良くなかったかというと全然そんなことはなくて、彼ららしい印象的なメロディーラインとドラマチックな曲展開はそのままに、着実なレベルアップを見せていました。

3年の月日が経ってリリースされた本作『Arizona』はSBG Recordsからのリリース。

プレオーダーで予約出来たバンドルには、MVの撮影に使用したキャンドルにメンバーのサイン入りというファン必見の代物だったんですが、送料も高く敢えなくCDのみ購入。

で、肝心の内容はというと、かなり路線変更しています。

Famous Last Words – "Runaways" (Official Video)

本作リードトラック「Runnaways」

ギターが篭ったような独特の歪みを作り出していて、分厚い壁のような粘り気のあるリフからスタート。

細かいドラムアレンジを交えながらクリーンパート→サビメロと展開し、今までの王道の方程式を崩してきました。

かといって脱スクリーモしたとかではなく、中盤で唐突に叫びまくるパートを設けています。

ドラマチックなサビメロは安定感があります。

Famous Last Words – The Game (Official Video)

続く「The Game」は跳ねるようなドラミングに合わせてスクリーム→サビメロというお馴染みの展開。

ブルータルな側面と美しいメロディーの対比が映える曲です。

Famous Last Words – "Broken Glass" (Official Video)

3曲目「Broken Glass」もアップテンポなドラミングを軸にしながら、野太いベースラインが絡みつき、歪み少なめのギターが彩るカラフルなナンバー。

シンセの装飾が減って今までのシアトリカルな要素は減退しましたが、ストレートにバンドサウンドとJeremyの歌声で勝負してきている感じがします。

Famous Last Words – Scream (Official Video)

4曲目「Scream」は打ち込みと細やかなドラムのアレンジでお洒落に彩りつつ、早口にまくし立てるなスクリームからデビューアルバムを彷彿とさせるメロディーラインが胸熱な曲。

新加入のドラマーがかなり良い仕事してると思います。

Famous Last Words – "No Walls" (Music Video)

ラストを飾る「No Walls」はリードトラックにもあった分厚い壁のような気怠いリフで“どこがNo Wallsなんだ”と突っ込みたくなるナンバー。

この手のポストハードコアサウンドでは王道のスクリーム→歌メロという展開から脱却しようという気概が感じられる作品でした。

かなり実験的な作風ですがファンから問題なく聴けると思います。

彼らはフルアルバムあってのバンドだと思うので次作はボリュームアップを期待したいです。

Track List

01. Runnaways
02. The game
03. Broken Glass
04. Scream
05. No Walls

コメント

タイトルとURLをコピーしました