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【REVIEW】Underoath / Erase Me (2018)

POST HARDCORE

フロリダ出身ポストハードコアバンド、通算6枚目のフルアルバム。

2010年にDisambiguationをリリース後、2013年に解散を発表しました。

スクリーモ史における伝説のバンドの解散に、多くのファンが驚かされました。

ところが、一時の沈黙を経て2015年に突如再結成のアナウンス。

しかも脱退していたクリーンボーカル兼ドラマーAaron Gillespieが再加入というサプライズも。

A Day To Remember主催フェスへの出演を皮切りにライブ活動を活発化させ、2018年、実に8年振りとなる新作のリリースに漕ぎ着けました。

Aaronの脱退に伴い、スクリームだけでなくクリーンも積極的に歌うようになっていたSpencerですが、本作においてもその実力を遺憾無く発揮しています。

往年は作を追う毎により一層ダークでヘヴィーな質感を強めたUnderoathでしたが、今作はAaronが復帰したことで、2人がそれぞれ歌うパートが設けられており、過去作に比べるといくらかマイルドに聴こえるかもしれません。

その路線はどうなの?という、復活したにも関わらず心無い批判があってバンド側が声明を出す自体にまで発展したこの作品。

で、個人的にこの作品を聴いて思ったのは一体何が問題なのか分からなかったのが正直なところ。

シンセのアレンジは格段にバリエーション豊かになっているし、メランコリックに歌い上げる曲から怒涛のヘヴィネスを見せる曲までバランス良く配置された良作だと思いました。

特にアンセミックなメロディーをSpencerが歌えるようになったのが大きくて、ドラマ性は格段に上がってます。

Underoath – Rapture (Official Music Video)
Underoath – Wake Me (Official Music Video)

それらを活かしたRaptureWake MeBloodlustはメランコリックな美しさがあります。

Underoath – On My Teeth (Official Music Video)

先行リリースされたOn My TeethAaronの復活を告げるように跳ねるようなドラミングと打ち込みから一気にカオスへと繋げるキラーチューン。

4枚目、5枚目で見せたようなポストロック的な展開は鳴りを潜め、2ndアルバムを現代的にアップデートさせたような内容。

とはいえアルバム後半になるにつれて、暗く冷たい世界観になっていく構成は彼ららしさもあります。

脱コアを狙う多くのバンドがいる中、一層ディープでカオスな世界観へと進化していた往年のUnderoathの方向性を考えると、

確かに今作は一定の批判があるのも肯けるのですが、聴けば聴くほどに染み込んでいく独特な魅力が本作にはあると思います。

No Frame

No FrameRadioheadを思わせる暗く陰鬱な世界観がとても気に入りました。

ラスト数十秒で一気に爆発させるカタルシスが堪らなく好きです。

Underoath – Loneliness

ボーナストラックとして収録されているLonlinessは懐かしいUnderoathを感じさせるエモさ、Another Lifeはチルいアンサンブルからアンセミックなサビメロへと繋げるナンバーで、どちらもボートラとしてはもったいないと感じる出来栄えでした。

全体を通して、POPになったという表現は少し違うような気がしました。

確かにクリーンボーカルの増量は聴きやすさに直結するとは思うんですが、それ以外の要素はむしろダークで時折息苦しくさえなるような切なさがあります。

Kento Maruyama

Track List

1. It Has To Start Somewhere
2. Rapture
3. On My Teeth
4. Wake Me
5. Bloodlust
6. Sink With You
7. ihateit
8. Hold Your Breath
9. No Frame
10. In Motion
11. I GaveUp
12. Lonliness
13. Another Life

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